片岡屋クルマ雑記

四国の右端のクラシックミニ専門店「片岡屋」のブログです。

カテゴリ: MAINTENANCE

正立しました(^^)


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ミッションケースとシリンダーブロックを取付。
接合ボルトのうち、デフケース上に用いられるスタッドボルトはスタンダードなボルトに変更しました。
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タイミングチェーンは先日ご紹介したコチラに交換させていただきました。
たるみが少なく、異常な伸びなどない限りテンショナーがなくても良さそうです…が一応取付しておきます(^_^;)
テンショナーパッドは交換。
張り過ぎと思われる異常摩耗があった事と、チェーンを変更することによって接触部が微妙に変わるので摩耗部を基点に破損の恐れ…のリスク回避です。
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プライマリーギヤのスラストクリアランスはOKでした。
Uクリップに少し摩耗があった事とスラストワッシャーは最も厚手の物が用いられている事を、後の為?!に書き記しておきます。
あと、ドエルピンが1個欠落しておりましたので、取付しておきました。
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フライホイールハウジングを取付。
ラージシールは交換されてから日が浅いようで状態も良く、再使用します。


明日はクラッチ廻りから作業再開の予定。
作業がすんなりと進めば良いのですが…



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シリンダーブロックをミッションケースに座らせるまでがなかなかです…(^_^;)

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フライホイールハウジング接合ボルトの相方は既に3ヶ所ヘリサートが施工されており、うち1ヶ所はそのヘリサートが傷んでいました。
その1ヶ所は再施工し、他に傷んでいた1ヶ所にもヘリサートを施工。
その他のネジ山も修正しておきました。
兎にも角にも締め過ぎです…
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ミニスペアーズの新品5速ASSYにはアイドラーベアリングは付属しないので、ミッションケーズ側は組込の際にはアイドラーギヤに応じたベアリングを取付する必要があります。
よってコチラ側には新しめのベアリングが取り付けられていますが…
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フライホイールハウジング側は交換された形跡はありません。
アイドラーギヤが傷んでいることを考えると、ココは交換しておくべきでしょう。
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傷んだアイドラーギヤ(写真右)。
中古良品にて対応させていただきます。
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ココをきっちりしておかないとアイドラーギヤが傷み、ベアリングが傷み、ミッションケースやフライホイールハウジングを傷めます。
そんな重要な部分だと思うのですが、意外と蔑ろにされている事が多いような気がします…
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手持ちのスラストワッシャーでは対応出来ず、新品を取り寄せました。
厚い物が必要になる事が多く、薄い物のストックが増えていきますね…(^_^;)
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シリンダーブロックのリペイントや
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タイミングプレートをペイントして


ようやくシリンダーブロックが正立する準備が出来ました。



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エンジンの組立作業…シリンダーブロック編をダイジェストで。

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ピストンリングは合い口広く、交換。
クロームのトップリングと3ピースタイプのオイルリングがセットされたAVONBAR社製の物を使用します。




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カムシャフトは中古良品に交換。
カムシャフトライナーベアリングは交換。
今回初めてACL社製を使用しましたが、フロント側のオイルフィード穴が1ヶ所小さいですね…
ブロックに合わせ拡張した上で組み込みました。


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バルブリフター交換。
もちろん良質な物を使用します。





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メインベアリング交換。
純正品番 CDU4064/CDU4067
新車製造時に用いられた、カラーコード付の物でメタル合わせ。




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クランクスラストベアリング交換。

そうそう。
ブロック下面に打刻されたメインベアリングのカラーコード…
今回使用した物を記しておきました(^^)


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コンロッドベアリング交換。
純正品番 8G2553
こちらも新車製造時に用いられた物です。




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オイルポンプ交換。
コレ。気持ちよく油圧が上がります(^^)
取付ボルトを適正なトルクで締付し、ロックタブで回り止め。




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エンジンコアプラグ取付。
予めテーパータップ加工しておいたオイルギャラリー端部にはテーパープラグを取付。




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ココも'97~モデルの特徴的なところですね。
オイル漏れはありませんでしたが、Oリングは交換しておきます。







結果的に、消耗品的パーツはほとんど交換になってしまいましたが(^_^;)
ピストンやクランクシャフトなどリサイズすることなく再生され、正に“新車”さながらのエンジンになったのでは?
…と言ったら大袈裟ですかねw


分解しながら消耗パーツの良否判定をつつ、パーツのクリーニングなど。
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シリンダーヘッドは過去にバルブガイド入替,シートカット,バルブシール交換などされているようですが、5速化のタイミングなのかは不明です。



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洗浄後。
バルブの擦り合わせ程度で良さそうですが、'97~モデル特有のウォータージャケットのコアプラグは交換しておきたいですね。
ミニのパーツでは設定なしか廃番扱いですが…只今取寄せ中です。
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シリンダーブロック。
ウォータージャケットのコアプラグは取外しと、これまた'97~モデル特有のオイルギャラリープラグはテーパープラグ取付加工。
オイルギャラリープラグも設定なしまたは廃番扱いですが…コレも只今取寄せ中です。

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洗浄後。
シリンダーヘッド下面も同様なのですが、シリンダーブロック上面も一定度の平面は出しておきます。



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クランクシャフトのメイン/ビッグエンドジャーナルに少し傷が見られたので、かるく磨いてラッピング。






ようやく組立の準備が完了しました…

既にFacebookにて作業を紹介し始めていますが、このブログ内で作業終了まで記事を書こうかと思っておりますので、改めてここまでの作業をまとめて書き記しておきます。
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オーナー様は関東地方在住なのですがこちらにご実家があるとの事で、帰省の際の不具合がご縁で昨年一昨年と年末に2度に渡り作業をさせていただきました。

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その間、冷却系の主な交換部品は
 ラジエーター
 ラジエーターキャップ
 サーモスタット
 ウォーターポンプ
 ラジエーターアッパーホース
 クーリングファン
 電動ファンブラケット
など。
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これらによって不具合は解消されたかに見えましたが、昨年末の納車直後の復路にて不具合が出たとのご報告をいただきました。




オーナー様より「作業前より随分良くなりましたよ」とお慰め?!のお言葉を頂戴したのですが、此処はスッキリと不具合を解消してストレスなくお乗りいただきたいところ。

オーナー様によくよくお話をお伺いすると…
 作業前は80km/hの巡航でも水温が上昇していた。
 昨年末の作業後は90km/hあたりなら問題はない。
 それ以上の速度で1時間以上の連続走行ではじめて水温上昇が始まる。
 一昨年5MT化と共にエンジンのOHを行ったが、それまで不具合はなかった。
 ちなみに、エンジンOH時の明細はなし(紛失?)。

市街地走行では不具合はなく高速道路で一定速での長時間走行で初めて現象が現れるとの事で、十分なテストドライブの上で納車させていただいたつもりでしたが、まだまだ走行時間が短かったようですね…

冷却水関連は細部の点検も行い手を尽くしたといって良い状況である事と、お伺いしたお話の最後がずっと引っ掛かっていて…
こちらからご提案・了解をいただき、不具合解消までお付き合いさせていただける事になりました。
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まずは念の為、制御系等に不具合がないかを確認の上



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パワーユニットを降ろします。




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注意深く観察しながらエンジンの分解を始めます。
オイルポンプ自体には大きなダメージはありませんでしたが
交換どころか外した形跡もありませんでした…

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実は「ピストンリングが交換されていて、そのリングの不良によって異常な熱が発生しているのでは?」という予測をしていたのですが、ピストンリングの交換履歴もなさそうです。
コンロッドベアリングも新車装着の物ですが、状態はお世辞にも良いとは言えません。
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カムシャフトに1箇所傷みが見受けられます。
接触するバルブリフターも酷い“虫食い”です。

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クランクシャフトはほとんど振れもなく、ジャーナルの傷みや摩耗もなく良好です。
新車装着であろうスラストワッシャーは摩耗限度を超えております。


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恐らくエンジン内部で唯一交換されているパーツが、このメインベアリング。
オイルクリアランスは許容範囲をはるかに超えていますが、メインベアリングにはそれほど強いアタリもありません。
また、ベアリング装着時の“張り”がほとんどなく、クランクシャフト取外しの際にクランクシャフトと共に外れてしまうものも…



過去2度のご入庫の際の走行距離から推測してエンジンOH後最大でも2万kmは走行していないと思われますので、新品取付時にはすでに適正なクリアランスを保てていなかったのでは?とも考えられます。

過去に例がなくこのような事例の経験談など類似情報なども得られずですのでまだ断定は出来ませんが、恐らく原因はオイルクリアランス過多によるもので
 一定以上の回転数を維持し続ける事で初めてクランクキャップ周辺に熱を持ち始め
 冷却水で油温を抑え込めなくなり、時間差で水温が上昇を始める
というイメージフローでよいのではないかと考えております。


まだ一通り分解を終えたところ。
注意深く観察しながら、この後も作業は続きます。




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