片岡屋クルマ雑記

四国の右端のクラシックミニ専門店「片岡屋」のブログです。

ヘッドライニングの張替作業。

'97年以降のモデルに採用されたファブリックのヘッドライニングは汚れやすく、生地裏側に貼られたスポンジが加水分解することによってハリがなくなりダラーっと生地が垂れ下がってきたり。
長期的に見れば、張り替えるなら'96年以前のビニール製のタイプを用いるのが良いですね(^^)
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水の侵入を避ける為にシーリングすることを否定はしませんが、ちょっといただけませんね…
ウェザーストリップモールを一度外して再使用し、傷んだビジュアルの照れ隠し的にブラックアウトした…といった感じでしょうか(^_^;)
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そんなこんなで、シートを外し養生します。なぜなら…
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加水分解したスポンジながらも少し接着力は残っており
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ボロボロと落ちると
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後始末が大変なんです…
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シートを外した際に、粘着テープで処置されていたシートのスライドレールのスリーブ発見。
替えておきました♪
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ヘッドライニングを外した後、残っていた接着剤などクリーニングして
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ヘッドライニングを外すと大体剝がれている吸音材を貼り直して
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まずは、リアパーセルシェルフ後部のライナーを張り替えます。
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そして、ヘッドライニング本体を張っていきます。

技量のある方ならヘッドライニングはUK製の物でもシワなく張ることは出来ますが、当店ではより仕上がりの美しいコチラを使います。
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AピラーBピラーの仕上がりも担い手の技量の差が出るところですが
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Cピラー上部が、最も技量の差が出るところでしょうね。

カタオカ的には、各ウェザーストリップが収まる“エッジ”部分の張りも意識して作業しています。

余談?!ですが、よくSNSなどで(特にこの辺りの)「シワは時間が経てば抜けてくるんです」なんて投稿を見かけますが…残念ながら、製品保管時の“折り皺”以外は消えることはありません(^_^;)

あと、UK製のセットにはこの形状のCピラーライナーは付属せず、シートベルトやリアデフォッガの配線の穴開けと共に加工が必要だったり…何かと残念ですが、コチラのセットの物は2種類の形状から選択出来、穴開け処理済(穴開け不要のリクエストも可能です)の手間いらずで、もちろん美しい仕上がりです。
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こちらもどなたかの苦労の跡が見られましたが(^_^;)新品に替えておきました。
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張替作業が済んだら、最後にコレを
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取り付けて
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作業完了です♪

来週のどこかで中古新規登録して公道走行が可能になれば、テストドライブで最終確認と調整などを行って。
ようやくオーナー様にお引き渡しとなります。

ようやくパワーユニット搭載へ
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ここのアースポイント不良は時折見られるトラブル。
チェック&対策しておいて
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エンジンルーム内をクリーニングしつつちょっと化粧直ししたりして
パワーユニット載っけて
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マニホールド~ダウンパイプのボルトナットは、脱着の機会があれば交換が吉ですね。
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ダウンパイプも交換。
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マフラーは先代の時に新品購入していただいた物。
事故のダメージもないのでクリーニングして移植。
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クラッチレリーズシリンダーはOHして
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ちょっと室内の気になっていたところの作業へ
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リモコンドアロック&イモビライザーやら車速パルスの取り出せるメーターケーブルやら取り外し。
ドアを開閉する度にリレーの作動音が耳障りで…(^_^;)
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んんー…苦労の跡が見えるというか…(^_^;)
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どなたかが頑張って作ってくれたんでしょうけど
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こちらも先代車から移植。
フィットギヤシフトレバーですしね。
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その他、ちょっと仕込みや
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クリーニングして
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細部にも
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拘って
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エンジン始動&チェック…
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で、見つかった不具合箇所の
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改善作業
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作業前の点検では異常がなかったと思っていましたが
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ダメなものはダメなので
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ここも改善して
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よろし♪
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で、機関系の作業は概ね完了。
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残すは着地して車高とアライメント調整ぐらいなのですが
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検査登録の前に、先代からコレの移植とか
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ヘッドライニングの張替作業を済ませておきます。

先日、3年ぶりにOkayama International Classicに行ってきました。
レースエントラントでもサポートでもなくこのイベントへの参加?は初めてだったかも。

そんな岡山の往復、このミニに同乗させてもらったんですが
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後席に座るオーナーさんの子供たちが道中「暑いー」「(ドアガラスを)もっと開けてー」と。
…もう、前席は走行風の巻き込みがすごくてw

で、「もうクォーターガラス開閉式にしたら?」となり…
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ドレスアップではなく実を取った改善作業です。
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ウェザーストリップはミニ用ではなく、某車用を流用。
ここ10年ぐらい、当店ではずっとコレ使わせてもらってます。
ゴムが縮んで寸足らずになって雨漏りして…なんてこと皆無な良品です♪
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で、クォーターガラスを位置出しして取付。

クォーターガラス。当店の中古良品在庫もほぼ尽きてきました…
今はクリアガラスでも色付きガラスでも、ヤ〇オクなんかで結構なお値段するんですよね~
もっと高値でアナウンスすればよかった…(^_^;)
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そんなこんなで検査合格!
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岡山の往路で助手席のシートベルトバックルが逝きまして。
その後は運転席のベルトと腕組み状態のラブラブな感じでしのぎました(^_^;)
これまた持っててよかった中古良品♪
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からの~
「あんまりエアコン効かないんです」の診断。
クーラーガス量/圧力からすると、どこかに明確な異常がある感じでもなく…
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でも、なんとなく冷えはよろしくなく…
各部の経年劣化や汚損etc…考えられることはいろいろありますが
制約がある中で今回はひとまず
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一番効果が見込めそうなレシーバードライヤーを
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交換。
外したレシーバーを振ると、中の活性炭がいい仕事し終わりましたって音がしていました(^^)
その他、エンジンルーム内の配管ジョイント部を外しガス配管内部の状態をざっと確認しておきました。
汚れなどで、ある程度各部の劣化などの状況を把握しておく為です。
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そして、真空引きからのガスチャージ。
ミニのクーラーガスの最適量ってご存知ですか?
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んんーっ…正直イマイチですが、それまで出てこなかったドレン(排水)が落ちるぐらいの改善はしましたし
今回はこれでしばらく乗っていただくことに。

今回の作業で更なる改善メニューはご用意出来ましたので、これで物足りなければ?!予算枠拡げていただければと思いますm(_ _)m


ありがとうございましたm(_ _)m

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