片岡屋クルマ雑記

四国の右端のクラシックミニ兼業店だった「片岡屋」のブログです。

カテゴリ:MAINTENANCE > GENERAL & REGULAR MAINTENANCE

IMG_5170IMG_5169

アッパーホース・ロアホースも交換…材質や分岐部の造り込みなどは申し分なさそうですが、ヒーターホースへの分岐ポイントや角度など…ちょっと惜しいですね~
ですが、ここしばらくのミニのラジエーターホース事情からすれば及第点ですがw
IMG_5173FullSizeRender
ラジエーターなども取付して、フラッシング剤を使って更に洗浄します。
FullSizeRender
濯いだだけでは取り切れない汚れが、エンジンを動かして熱を入れることで出てきますね。
IMG_5178IMG_5193
エンジンを動かしながら、診断機でエラーコードの消去や各部のチェックもしておきます。
Mpiモデルは電動ファンのサーモスイッチが存在せず、水温センサーの検知温度によってECU内でファンの作動を制御しています。
ファンがON/OFFを繰り返しているので、こんな温度が正常な状態なのでしょう。
作動温度がSpiモデルより高いとは聞いていましたが…Spiでは有り得ない温度ですね…

ひとまずON/OFFの温度のポイントは判りました。
FullSizeRenderIMG_5218
一度冷却水を排出して、水道水を通しながらエンジンを動かします。
小さい錆などの汚れがまだ出てきます。
IMG_5219IMG_5221
水の色は澄んできましたが、まだ細かな汚れが出ています。
FullSizeRenderFullSizeRender
エンジンを止め、逆の循環で水道水だけで汚れを吐き出させてみたり
IMG_5224
そろそろOKですかね?
IMG_5225IMG_5226
IMG_5228IMG_5229
いやいや、一度では許しませんw
ほら、まだ出てくるんですよ。
IMG_5230
一連の工程を再度行って、エクスパンションタンクに汚れが残らなくなったところで良しとします。
FullSizeRender
実は、ここまで使った交換済新品は接合部に漏れありのエラー品でした。
有効に使わせていただいたところで(^_^;)代替品が入荷したので、再度交換します。
IMG_5232
クーラントを入れ、漏れなどないか確認をして。
ラジエーターキャップもここで新品に。エクスパンションタンクもOK。
これでオーバーヒート関連の作業は完了です。


その他…
IMG_5118
「冷房が効かない」とのことでしたが、ヒーターバルブを閉じればOK…これ、『クーラー』ではなく『エアコン』なんですね~
IMG_5140IMG_5235
「作動させるとエンストする」のはアイドルアップソレノイドのバキュームホースが抜けていた為でしたが、アイドルアップが効くと今度はとんでもない回転数www
いいところに調整しておきました♪
あと…Injモデルお約束の?!マニホールドの取付ナット。なかなかの緩みようでした…
FullSizeRender
すると、ほどなくコンプレッサーなど電気系が全く作動しなくなり…
資料もない中、原因を探っていくと…リレーの不良でした。
IMG_5236IMG_5242
正常に作動するようになったところで、念の為こんなところもチェック。
よく冷えます♪
IMG_5138IMG_5139
「直進安定性が悪い」
車高もホイールアライメントも??です。
6月に他所で車検をされていますが、その時は大丈夫だったんですかね?
IMG_5122
…装着されているラバーコーンとハイローキットに…なんとなく…原因が見えた気がします。
ひとまず、しばらく先を見越して車高を調整した上でフロントのトー調整をしておきました。
「発進時にリアから異音がする」のは、ショックアブソーバーから。

この辺り、新車装着の物からどこかのタイミングで一新されている物ですが…
出来ればどこかのタイミングで…まとめて“改善”したいですね。
IMG_5137IMG_5136
前述の「まとめて」に含まれる部分ですが…ナックルジョイントも替えてあげたいですね…と思いながら、今回は脱げたブーツを修正して、足の動きを阻害するほどの、石のようなグリスと土?!汚れを落とすだけに留めておきました。
FullSizeRender
持ち込んでいただいた1DINデッキの交換作業を済ませて
FullSizeRenderFullSizeRender
傷めつくした純正ホイールナットを、今後の安心の為に1ピースのステンレス製ナットに交換して
IMG_5246
今回の作業はここまで。


IMG_5119IMG_5120
IMG_5124IMG_5176
IMG_5177IMG_5121
IMG_5233
『宿題』がいっぱい残りましたがw
ボチボチ潰していきましょう(^^)








ブログランキング参加中です

IMG_5011IMG_5146
ここ数ヵ月、オイル交換などからお付き合いさせていただいている“ラストミニ”。
初めてお預かりでのご入庫。

気になる点をいろいろとお聞きしていますが、今回のメインはオーバーヒートの修理です。
IMG_5023
水量自体はOKですが、かなり水を継ぎ足してしのいできたようですね…
ロングライフクーラントの役割の中で今回の着目点は「不凍性能」より「冷却性能」「防錆性能」なのですが、濃縮タイプのクーラントは希釈率が性能に左右しますので、簡易的にこのような点検をしたりします。
IMG_5024
ちなみに、当店で用いる冷却水の凝固点はこれぐらい。
IMG_5046
現オーナーさんはこのミニをご購入されてから日が浅いのですが、ご購入されてほどなくエクスパンションタンクから冷却水が噴き出したことがあるそうで、一度他店で診てもらっています。
その時は「サーモスタット」と「電動ファンリレー」の不良という結果で交換作業をされたそうですが…
噴き出した冷却水の痕跡を見れば、その先に不具合の予見が出来たのではないかと思います。
何より「この状態でおクルマをお返しするってどぉ?」なのですがw逆に不具合のヒントをいただけたので…感謝すべきですかね?!
IMG_5111FullSizeRender
他の気になる点の確認もあって、まずはテストドライブをしてから作業に取りかかります。
その上で、いきなりですがラジエーターを取り外します。
FullSizeRender
やはりラジエーターの目詰まり…ほぼ錆によるものです。
一応目詰まりの解消を試みましたが…写真はその後のものです。
IMG_5126FullSizeRender
エクスパンションタンクの中やシリンダーヘッドの吐出部も見事な錆色ですね…
IMG_5127IMG_5128
ということで。
外したラジエーターやサーモハウジングを仮付けして、防錆剤代わりに潤滑剤を至る所にブシューッと吹き付けておいて…
FullSizeRender
“禁断の”錆落としwww
FullSizeRender
グツグツ……
FullSizeRender
ブクブク……
効いてます効いてます♪
IMG_5135
一晩寝かせて排出して
IMG_5141
ひたすら濯ぎます。
禁断の液体のおかげで?!ダメラジエーター本体からも水漏れが始まりました…

ちなみに。書くとこれだけですが、ほぼ丸一日がかりの作業ですw
FullSizeRenderFullSizeRender
流石にMpi用のパーツは在庫しておらず、取り寄せました。
樹脂タンク/アルミコアのラジエーターより、こちらの方がミニらしくて落ち着きますね?!
純正の1コアに対し2コア。性能にも期待できますかね~
FullSizeRenderFullSizeRender
水路の錆。かなり落とせましたね♪
この後、取寄品を含むパーツの組付をして、エンジンを回しながら2回ほどフラッシングをして、更にしっかり濯いでから、最後に冷却水に入れ替え…という工程になりますが
FullSizeRender
油断していました…
FullSizeRenderFullSizeRender
FullSizeRenderFullSizeRender
綺麗になったことで確認出来た、エクスパンションタンクの危険な状態…
再々オーバーヒートさせていればまぁ…完全に割れる前で良かった…ということにしておきましょう。
ということで、更に入荷待ちw
FullSizeRender
入荷待ちの間に、タンクのブラケットの
IMG_5154FullSizeRender
侵された塗装と錆を落として、錆転換材で下処理してから補修塗装。
FullSizeRender
ウォーターポンプは恐らくさほど遠くない過去に交換歴ありの物でしたが、禁断の錆落としの犠牲になっていただいたのでw潔く交換します。
IMG_5166
錆まみれだったエクスパンションタンク周りをお掃除して、ウォーターポンプやサーモスタットなどを取付。



つづきは後編で。








ブログランキング参加中です

IMG_4961
ウチの998車輌の兄弟車w27年目突入の1オーナー車です。

今回のお題?!は
①一週間ほど乗らないとバッテリーが上がり/エンジン始動不能。
②燃料計の指針が、満タンから少し下がったところで一気にエンプティーに。
③ベルトがすぐ緩くなる=ベルト痩せの原因は?


まずはお題①
先月にも一度点検させていただき、その時には充放電共異常なしだったのですが…
昨年オルタネーターの交換をさせていただいていますし、バッテリーも昨年交換されていますので
代表的なその2点であるとは考えにくく…
診断機でバッテリー電圧をモニタリングしながらチェック…
IMG_4975
診断機への電源を取ろうとオルタネーターのB端子のカバーをずらした時に…
ん?電圧変化したような、エンジンの調子に変化あり。
診断機で電圧値を確認しながらB端子の配線を揺すると、顕著に変化が現れます。

ひょっとして?!
IMG_4976
どうやら車輌ハーネス側のカプラー内の端子が緩かったことによる接触不良。
ここが原因で充電出来たり出来なかったりしていたようです…(^_^;)
IMG_4977
端子を弄って接点対策を施して再チェック。
車輌側の端子及びハーネスも草臥れてきているでしょうし。
若干不安は残りますが、今回はひとまずこれでしばらく様子を見ていただくことにします。

続いてお題②
これはまず、燃料タンク内のセンダーユニットを疑います。
FullSizeRender
そろそろ裸眼では不具合箇所が見つけにくいお年頃ですがw断線箇所を発見。
IMG_4958
フロート内部に少しガソリンが溜まってますね。
FullSizeRender
ということで、センダーユニット交換します。
IMG_4981
ありがたいことに、ほぼ空タンクでご入庫いただいていました。
給油して漏れチェック。OKです(^^)

お題③の前に…
FullSizeRender
あれ?冷却水が少ないですね。ということで
FullSizeRender
加圧テスト。
IMG_4984
ラジエーターに漏れ箇所発見。
純正ラジエーターにドレンコックが付いているところからして、恐らく過去に修理歴あり。
この先は鼬ごっこになることうけあいなので、安定ののコチラに交換させていただきます。
IMG_4970
ラジエーターを取り付ける前に③の原因を探りますが、可能性が高いのは…ここ?
ベルトのアライメントが狂うことなどないでしょうし、他のプーリーにも異常などは見当たりませんでしたし。
ベルトに接触する部分には錆は見受けられませんでしたが、ひとまず軽く錆落とし。
残念なビジュアルですがwこれで様子を見ていただくことにします。

これで改善するようなら、その後はまたご相談ということで。

IMG_4966IMG_4969
ラジエーターを取り付ける前に、ついでの作業その①
へたりきったエンジンマウントは、とりあえず片側だけでも…
IMG_4972IMG_4971
ラジエーターを取り付ける前に、ついでの作業その②
下から覗くと一見しっかりしているように見えて、上から覗くと…あら、剥れていたんですね(^_^;)
現行のフレームマウントの肉厚にはとっても不満足ですが…こちらは左右共交換。
圧倒的に肉厚が足りないからと、隙間調整用のパッキングピースを大量に使うのも贅沢なので
当店では中古で外し物の何か用の、厚手/大径のワッシャーで対応したりしています。
そのうちしっかりした肉厚のマウントに…なってほしいなぁ…

IMG_4964IMG_4973
お題③に戻って。
ラジエーター交換にあたって、硬化して破断もありなサラウンドラバーやネジ部が錆びて固着寸前だったホースバンド、アッパーブラケットのグロメットは交換。
ファンシュラウンドもリペイントして化粧直し。
この車輌には、継続使用していただいているコチラのクーラントを充填。
少々お高いですが、街乗りでもレースユースでも威力を発揮する優秀な製品です。
当店では18ℓでの在庫からの量り売り対応をしております。ご希望の方はメールまたはお電話にてご連絡下さいませ。


IMG_4988
ご依頼事項以外で出費が嵩む結果になりましたが(^_^;)作業完了。
お引き取りまでには洗車しておきますね(^_-)







ブログランキング参加中です

台風10号のおかげで休みは台無しでしたが、吹けば飛ぶような工場が無事で何よりw

ということで。
養子くんが南半球に旅立つ前の作業のまとめ。
IMG_4851IMG_4852
後期インジェクションモデルだというのに?!抜群のボディーコンディション。
「あっちに行ってもコンディションを維持するんだよ~」と、カタオカからの愛情一本♪
FullSizeRender
と。
美肌を保つために、こちらをご提案させていただきました。
IMG_4842IMG_4843
アノード板はこんなところへ。
IMG_4844
本体はこんなところへ取付。
IMG_4824IMG_4847
これは結構前からご提案させていただいていたのですが(^_^;)
ヒールパッドがベロッと捲れたフロアマットを
IMG_4845IMG_4846
粋なラバーマットに変更。
先日一時帰国されていた実父さんに現物をご覧いただき、ご注文いただきました。




以上で作業完了。
あとは旅立ちの日取りが決まるのを待つのみとなりました。



IMG_4855
長い航海に備えて?!ルーフアンテナはここに入れておきます。
また、再使用可能な取外し部品はトランクに入れてあります。
IMG_4856
オーナーである実母さんと離れて4年余り。
カタオカ名義に変更してお預かりさせていただくことになってから3年余り。



実母さんには本当に長い年月だったかと思います。




所謂『20年ルール』。

そろそろ解禁です(^^)








ブログランキング参加中です

IMG_4764
一時帰国な実父さんのお供を終えた養子くん。
残した作業を再開…に追加作業のご依頼もいただきました。
IMG_4765IMG_4766
こちらはご提案の作業。
経年劣化で亀裂の入ったクォーターガラスのウェザーストリップ交換。
IMG_4769IMG_4768
こちらはカタオカからのプレゼントw
旅立ち前の化粧直し?!前後のウェザーストリップモール交換。
IMG_4767
ここからは追加作業。
IMG_4775IMG_4779
純正タイプのオーバーフェンダー取付。
リプロ新品は、形状は良いのですがバリなど多いのでw前処理してから仮合わせ。
取付はリベットやタッピングビスではなくM4ビスを使用…この時点で車体側にナッターを取り付けます。
仮合わせを終えたオーバーフェンダーはボディー色にペイント。
IMG_4780IMG_4788
ホイールキャップ取付の為…
ホイールスペーサーで対応するか少し迷いましたが、ハブボルトの変更。
ペイント済のオーバーフェンダーを取り付けつつ
IMG_4796
ホイールキャップ取付。
随分雰囲気が変わりましたね(^^)
IMG_4774
オーバーフェンダーに付属しているステップモールは…付けないことにします。
IMG_4820
ボディー色に合わせて「気に入っていただけたなら、このままお付けしますよ」と
随分前にカタオカの勝手で取り付けた、ブルーのアルミシフトノブとフィットギアシフトレバー
「シルバーのシフトノブがあれば変更したい」とのことで
類似形状品の提案などさせていただいたのですが…ちょっとイメージとは違うご様子。
IMG_4688
で、ダメ元で販売元に問い合わせてみると…
5年前の発売前に製作したプロトタイプ(といっても完成形ですが)が1個残っているとのこと。
ミラクル!
IMG_4823
と、そんなこんなで取付。
ダッシュパネルの色にマッチしていますし。内装色の差し色にもなりましたね(^^)

あと少し作業を残していますが、ひとまずはここまで。
もうちょっとつづく。


FullSizeRenderFullSizeRender
夏季休業前が車検満了日なミニ。
「あまり乗らないし、今回の車検をどうしようか…ギリギリまで考える」とのお話だったので。
しばらく休眠するのかと思って他の作業で段取り組んでいたりすると、ギリギリになって
「車検よろしく~」とw
で、「今回はなるべく手間を抑えて」とリクエストをいただいて。
クルマの状態をよく把握して下さっている方なので「はいはい~」と最小限の作業に留めて。
受検当日、陸運局に向かう前にオルタネーターがパンク。
ギリギリ継続使用のつもりだったバッテリーも一気にご臨終とかw
IMG_4810
…ミニって、奥が深いwww


IMG_4797IMG_4798
オイル交換のタイミングで
①路面のギャップで右後から"凄い"異音がする。
②満タンにしても燃料計の指針が上がらない。
などなど点検もご依頼いただいたジョンクーパー様。

…ん?!右後の車高がちょっと低くないですか~?
IMG_4799IMG_4800
!!!!!!!!!!!
ある意味リジットサスwww
FullSizeRender
休業日突入前に、何とか入荷が間に合ったラバーコーンやらハイローキットやら。
今回は、ひとまずリアのみの一式交換コースw
IMG_4807IMG_4808
突き抜けそうになっていたサブフレームも修正して、防錆塗装。
IMG_4815IMG_4816
燃料計の指針が上がらなかったのは…
センダーユニットのフロートに付いているゴムのリングのせい?!
センダーユニット根元で引っ掛かって、動作の妨げに??
再発の不安もありつつwデフォルトの状態に戻しておきました。
一度満タンにしてご確認よろしくお願いしますm(_ _)m
FullSizeRender
お引き渡しの際にお伝え出来ていませんでしたが
デフのブロンスワッシャーの欠片ですかね…異物僅かに出ておりました。
IMG_4819
初期の"ヘタリ"を考慮して、若干高めの車高に調整してあります。
浜名湖に行く前に車検を控えていますので、その時に点検/必要に応じて再調整しましょう(^o^)/




15日辺りに台風直撃?!
夏季休業初日に食い込んでしまいましたがwお盆休みを跨がず入庫車輌をお返し出来て。
カタオカ的には何よりでしたwww







ブログランキング参加中です

↑このページのトップヘ