片岡屋クルマ雑記

四国の右端のクラシックミニ兼業店だった「片岡屋」のブログです。

カテゴリ: PARTS

業界の先輩でもありミニのレース界ではレジェンドでもある地元の同業者様より
「リアのブレーキシュー持ってない?あるなら貰いに行きます。」との電話。
聞けば、継続検査でフットブレーキはOKだったがサイドブレーキの制動力が足りずNGだったとの事。

  参考までに検査基準は
   リアブレーキの制動力の和=後軸重の10%以上
   サイドブレーキの制動力の総和=検査時車輌重量の20%以上
  …とあります。


当店の在庫品に交換して事なきを得たようですが、お出しさせていただいたのは…今となっては入手困難なUNIPART製の最後の1セット。
さて。切らした在庫を補充するにあたって何が良いのでしょう…と。

たしかにドラムとのアタリの悪い物などを目にする機会はありましたが、制動力不足が顕著に表れた事例は自身の経験としてはなく…

ちなみにNGだったブレーキシュー。
交換履歴はないだろうとのお話でしたが、後程送って下さった写真を拝見すると…アフター品でした。





一応?!こういう物は在庫しているものの、何だか使うのが勿体無い気がして出し惜しみしていたのですがw
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そんなに頻繁に交換するものでもありませんし。アフター品の中の良品もご用意しておきますが、
これからはこういう物も積極的にご提案させていただき使わせていただこうと思ったりしています。


《“こういう物”の参考情報》 リンク先な二社様には、無断掲載失礼しますwww
 製品情報
 装着&インプレッション






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恐らく国内では使用実績の殆どないパーツを細部検証を兼ねての作業で、予告通り?!すんなりとはいかず…なクラッチ編。


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ここ数年いろいろと悩ましいパーツw バートクラッチの3点キットです。
現在はLUK製やAP製が入手出来ますが、今回はコチラの物を使わせていただきます。

検証などと書くと気難しいですが、主要部品の品質に問題がない事を確認の上での細部確認やデータ取りなどです。
その結果については…値打ちをつけるつもりはないのですが、また機会があれば改めて…m(_ _)m

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悩ましいポイント その①
何も考えずに3点キットを交換。クラッチを踏んでいざシフトしようとすると実はクラッチが“切れない”などという、普通ではありえない事がしばしば起こっていました。
そんなトラブルを実車装着の前に防ぐ為に、クラッチの切れるポイントをチェックします。

…そんなありえない事が起こるのが現在のミニのパーツ事情です。
ですから常に「大丈夫だろう」ではなく「大丈夫かな?」という意識を持ってパーツと接し作業をするよう心がけなければなりません。
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悩ましいポイント その②
こちらも普通ではありえない、クラッチカバーに起因するエンジンのバイブレーション。
そのような事例を知ってからは、簡易的ですが必ず『バランス取り』を行います。
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ここしばらくの作業では、極端なアンバランスはない気がします。
逆に、どの程度までが許容されるのかを確かめてみても良いかもしれませんね。
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一通りの検証とチェックを経て、はじめて安心して組み込めます。
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プランジャーは交換履歴があるようですが、既に段付き摩耗していました。
こういったパーツも検証や確証、耐久性や寿命…様々な要素で交換時期を含め見極める必要があります。
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そんなこんなで、じっくり一日かけてクラッチ廻りの作業完了です。




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先日ご案内させていただいておりました “拘りの過ぎる” ステアリング
本日入荷しました♪



そうそう。
このステアリングについて「コンペティションユースなんて贅沢な…」なんてお話がありました。

 気分が上がるなら、その贅沢。いいんじゃないですかね~

「気分が上がる=ドライブが楽しくなる」は
コンペユースもタウンユースも等しく重要なファクターではないかと。
特にステアリングは、ドライバーが絶えず触れる部分ですから尚のこと。


レースでも、ドライブでも、通勤でも。
このステアリングでミニに乗る方々の気分が上がればなぁ…なんて思います、ハイ(^^)

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ミニではキャブクーパー以降のキャブレターモデルに採用されていた、65DM4ディストリビューター。
『フルトラキット』としてLUCASシルバーコイルとセット販売されていた時期がありましたので、後期998ccエンジンのミニに取付されているのも多くお見かけしますね。
そのディストリビューターに用いられる9EM型というイグニッションモジュールのお話。
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新車装着のモジュールは、電子部品の集合体にしては相当な耐久性があり、今になってつくづく「LUCAS社の秀作のひとつだったんだなぁ」と思います。

とはいえ、流石に新車装着から20数年も経つとトラブルなど起こって当然でして、ここにきてようやく交換を迫られる場面に直面したりするワケです。


が、いざ交換となると「現在流通しているパーツは何だかあやしい…」といった話が出てくるという、ミニの典型的パーツあるあるw


いやいや、諦めたり結論付ける前にもう少しやれる事ないですかね?


という事で、この一週間ほど合間を見つけて。
勿論ひとりで出来る事ではないので各方面のご協力をいただいて。
まだやっておかないといけない事はあるので結論はもう少し先になりますが



“あるある”-ひとつクリアできそうですよ(^^)

数年前から頭に隅にあった事がひとつスッキリです(^^)
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IWIS(イヴィス)社製タイミングチェーン。
ドイツの老舗自動車部品メーカーで、工業用ローラーチェーンにおいては世界屈指のベンダーです。
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ミニ用のチェーンは、現在AE社製の物が容易に入手可能です。
低コストで性能的にも何ら問題はない製品なのですが、頭の隅にあった事…いつの頃からかジョイントリンクによって連結される仕様になっていた事です。
2輪車のドライブチェーンなどでもお馴染みの仕様なのですが、なんとなく…ジョイントリンクよりは全てカシメでリンクしている物があればなぁと思っていたワケです。
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左:AE  右:IWIS
チェーンピッチやローラー径は当然同寸ですが、IWISの方がリンク内幅が若干狭くプレート板厚/ピン長がありしっかりした造りです。
その分重量は嵩みますが(AE:202g / IWIS:229g)プレート部に見る動きは滑らかで、フリクションロスはかなり低減されると思います。



如何にもドイツ的な「質実剛健」と「高性能」に、「スッキリ」も加わったwハイグレード品です。

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